2024年3月から、 Kansai Dev Garage という関西の IT 勉強会コミュニティを立ち上げて、継続的に運営してきました。
1年の振り返りとして、活動の内容を記事として執筆します。
- コミュニティの立ち上げの動機
- コミュニティの運営
- コミュニティのテーマ
- 運営体制
- 開催実績
コミュニティ立ち上げの動機
コロナ禍でのイベント自粛がだんだんと収まってきたこともあり、関西でも過去に参加していたコミュニティの勉強会がそろそろ戻ってくるかなと様子を見ていました。
しかし、なかなか自分に興味のあるイベントが復活せず、少しモヤモヤとしていました。
待っていても仕方ないので、自分で勉強会を主催してしまおうかと悩んでいました。
コミュニティ立ち上げの宣言
意を決するために、 PHPカンファレンス関西2024 の懇親会 LT で新たに関西の勉強会コミュニティを立ち上げることを宣言しました。
以下の理由で PHPカンファレンス関西2024 の懇親会 LT で宣言することにしました。
- PHPカンファレンス関西2024 の開催テーマが動機づけになった
- 「関西PHPエンジニアコミュニティの立ち上げ」が開催テーマ
- 大きなイベントの勢いの波に乗る良いタイミングだった
以下は懇親会 LT の資料です。
コミュニティの運営
コミュニティのテーマ
以下のテーマを掲げて活動することにしました。
- 関西でも勉強会コミュニティを身近に 感じてもらう
- コミュニティを通じて 人脈づくりの場 を提供する
- 関西の勉強会コミュニティ全体を活性化 する
関西でも勉強会コミュニティを身近に感じてもらう
connpass で東京開催のイベントを検索すると、たくさんのイベントが検索結果に返ってきました。
X のタイムラインを見ていても、東京のほうは盛り上がっているように感じました。
一方、大阪、京都、兵庫の 3府県で同様にイベントを探しても、 東京の半分もありませんでした。
そのため、機会が少ないと、なかなか勉強会が身近に感じられないと考えました。
参加する機会を増やして、 勉強会を身近に感じてもらう人を増やしたい と考えていました。
また、開催場所についても、 関西 にこだわることにしました。
関西では、大阪や京都で勉強会が開かれることが多いです。
筆者自信も大阪や京都の勉強会に参加することがほとんどでした。
「関西で開催」を銘打つならば、大阪や京都以外でも開催したいと考えました。
大阪や京都以外のエリアでも、勉強会を身近に感じてもらう ためです。
そのため、 関西の各地 で勉強会を開催することを大きなテーマのひとつとしました。
コミュニティを通じて人脈づくりの場を提供する
勉強会の参加自体が初めての人にとっては、まわりは知らない人ばかりなので、心細い ものです。
せっかく勇気を振り絞って勉強会に参加したはいいものの、 知り合いがいない中で他の参加者と交流を深めるのは非常に難しい です。
コミュニティを立ち上げる上で、初めて勉強会に参加する人にとっても、参加者同士で交流を深めてもらい、人脈をつくる機会にしたいと考えていました。
また、参加者同士で他の勉強会についての情報などを共有してもらうことで、 色々な勉強会に参加するきっかけづくりに繋げたい とも思い、テーマに組み込みました。
関西の勉強会コミュニティ全体を活性化する
参加者同士で他の勉強会コミュニティにもお互いに誘い合って参加することで、 関西全体のコミュニティを活性化したい と考えていました。
少し規模の大きい目標ですが、 関西も他の地域に負けないくらい盛り上げていきたい という思いがこもっています。
運営体制
前節のテーマを実現するためには、 自分一人では実現できない と考えました。
そのため、共同でコミュニティの運営を手伝ってくれるメンバーを募ることにしました。
幸いにも、 PHPカンファレンス関西のコアスタッフをきっかけ に繋がりができたので、何人かに声をかけて運営を手伝ってもらうことにしました。
複数メンバーで運営することで、次のようなメリットがありました。
- タスクを分担できる
- 複数エリアに分けることで各エリアの会場を探しやすくなった
- 相談相手がいることで心理的に安心できる
目標を立てたことで、テーマに沿いつつ、メンバーで協力して勉強会の開催を継続できました。
単に開催するだけでなく、より良い勉強会にしていくためにも、できることは積極的にチャレンジしてきました。
コミュニティを継続するためには、 運営体制は重要な要素のひとつ になると感じました。
開催実績
3月からコミュニティを運営してきて、勉強会の開催実績をまとめました。
開催実績は以下の通りです。
- 関西 4府県で勉強会を実施
- 3月から 毎月開催
- 合計 11回の開催
- 3月から 毎月開催
- 複数のテーマにわたって開催
- PHP
- Laravel
- JavaScript/TypeScript
- Vue
- コンテナ・インフラ
- CI/CD・自動化
- 良いコードの書き方
- AI による開発支援
また、参加者の累計人数は次の通りです。
- 参加者: 103名
- 登壇者: 16名
- LT: 23名
3月から毎月勉強会を継続的に開催してきたことで、累計で 100名以上 もの方々に参加いただきました。
継続的に開催してきたことで、この結果に結びついたと思います。
継続できたのは、 運営を手伝ってくれたメンバーのおかげ だと思います。
自分一人だけでは、関西 4府県という広いエリアで、毎月開催は実現できなかったと思います。
以下は 12月の勉強会で発表した 2024年の活動報告の資料です。
関西の IT 勉強会コミュニティの "ガレージ" として
今年 1年の活動を振り返ってみて、 Kansai Dev Garage のこれからの立ち位置を考えました。
次のような場を提供していきたいと考えています。
- 勉強会の スタート地点 として
- 初めて勉強会に参加する人が積極的に勉強会に参加するための出発地点となれるようにしたい
- 学び以外も 得られる場として
- 自分が困っていることを相談したりできる場でもありたい
ガレージは車を出庫する際のスタート地点です。
それと同時に、車を止める以外の用途にも使える場です。
Kansai Dev Garage が関西の IT 勉強会コミュニティの "ガレージ" となれるように、活動を継続していきたいと思います。
まとめ
本記事のまとめは次の通りです。
- コミュニティの立ち上げの動機について説明
- コミュニティのテーマと運営体制について紹介
- 2024年の開催実績について紹介
- 今後の展望について説明
見切り発車で始めてみて、当初はうまくいくか全然わかりませんでしたが、掲げた目標に沿って活動を継続できたと思います。
来年はさらに良いコミュニティとして、継続して活動していきたいと思います。
今年 1年、ありがとうございました。
良いお年を!
謝辞
運営に携わってくれたメンバー全員には、多大な感謝をしております。
ここまでコミュニティを継続してこられたのは、 メンバーの多大な尽力がなくしては得られない成果 です。
本当に 1年ありがとうございました。
そして、これまで勉強会に参加してくださった皆さんにもお礼申し上げます。
参加して、登壇してくれる人がいないとイベントとして成立させられませんでした。
本当にありがとうございました。
運営メンバーの皆さんも、参加者のみなさんも、今後ともよろしくお願いいたします!